2008年選考会3位寒波シンクロダムド ゆーまさん

参照:遊戯王フロンティア様

●今回の考案●
一部巷で話題を呼んでいる、寒波シンクロダムドデッキについて今回は考案していきたいと思います。
昔から大会で勝ち進むためにはデッキ分析が欠かせませんでした。

当時ガジェットが流行っていた時期は大寒波ポールポジションを用いて魔法と罠を封印して畳みかけていたものです。


とと、それでは考案していこうと思います。

このデッキの戦術をまず見てみましょう。

●レスキューキャットから『X-セイバーエアベルン』を含むモンスター2体を召喚し、
 ブリューナク、ゴヨウガーディアンに繋げて攻撃を行う。

●ダークアームドドラゴンの破壊効果をふんだんに使用し、場とライフを奪い取る。

加えて、これに大寒波を加えて手出しを出来なくさせるのが戦術と思われます。


まず基本戦術がこう組み込まれているため、必然的に2200以下のモンスターを展開していては
歯が立ちません。(レスキューキャットの展開が主軸であり、かつブリューナクが2300であるため)

ダムドおよびゴヨウが2800なので、圧倒して攻め込むには2900以上の攻撃力が望ましいと思われます。
また、ハンターライコウの存在から、レスキューでカタストルに変形される可能性もあります。

ゆえに、オネストを重視した光属デッキや種族統一デッキも苦戦を強いられるかもしれません。

シンクロによって攻撃力や状況を最も適した状態に変形して戦えるのが最大の強みであり、
かつ墓地の肥え方が尋常ではなく、またモンスター切れも貪欲でカバーできます。


最大の恐ろしさは、大寒波とのコンボでしょう。


例として、飛んでくるであろう流れを明記しておきます。

大寒波からの展開予想

●サイバードラゴン特殊召喚→レスキューキャット→ゴヨウかブリューナク→ダムド 

   (この流れが最骨頂の戦術だと思われます。まず決められてしまうとほぼダメージが確定しますので
    統計しても7000のダメージが確定するため、墓地が揃えば負けでしょう。)


●サモンプリースト→魔法を墓地に→(レスキューかファンカス)
   (この流れも恐ろしく、即ゴヨウかブリューナクにつなげられます。

  ありえる可能性としては、
「ブリューナク特殊召喚→手札を捨ててサモプリを戻す。サモプリを捨てて相手のモンスターを戻す→闇を調整」
つまるところ、サモンプリースト自身が闇であり、ダムドを持っていれば墓地の闇が0でも調整可能に
なるわけです。
これも確定すれば、5100ダメージ、ダムドが二枚以上あれば致命傷になります。)

この状態を生き残った次のターン以降、形勢を立て直すには方法が二つしかありません。


■ブリューナクおよびダムドを、魔法・罠を封印された状態で両方除去する
■相手のライフを0にする


寒波シンクロダムドの恐ろしさは、この『大寒波』の適応されている2ターンで相手を
完膚なきまで叩き込むことを重視されたデッキといえます。

では、次に対策を練ってみましょう。


●レスキューキャットを封印する
●大寒波を封印する
●モンスター効果を封印する
●墓地を除外する
●シンクロ召喚、特殊召喚を封印する
●ダークアームドドラゴンを封印する


…おそらくこれらが上げられると思います。
相手が動き出すにはそれなりの時間があるものの、2〜3ターン目以降は大寒波が飛んでくると即、死があると
覚悟して戦ったほうがいいかもしれません。

ではもう少しパターンを分けて対策を練ってみるとしましょう。

●大寒波発動後の切り返しに重点を置いて構築する

●大寒波発動までに相手の戦術を崩し、畳み込む

食らう前か食らった後、どちらが自分のデッキスタイルに向いているかを考慮します。

まずは、食らった後の対策を見てみましょう。
大寒波発動タイミングはメインフェイズ1、つまり他の魔法・罠を用いた後に
発動することは出来ません。

ゆえに、これにチェーンして和睦・スキルドレインを打つのが最も安全策といえます。
ただどちらにせよ、スキドレ以外では場は一層されると思いますので返しの自分のターン、
モンスターのみで動ける状況で反撃する必要性があります。

この面の対抗策は、おそらくシルミルが一番立ち回れると思います(大寒波意味ないですしねw)
ただモンスターの召喚・特殊召喚・効果のみ、しかも場はない状態で立て直すには、


帝の召喚・シンクロ召喚・同じくダムドなどの特殊召喚で対抗するのが必要になってきます。
手札にこれらを貯めておき、返しに反撃を行っていくことを繰り返すのもある種手段といえるかもしれません。

今僕のオススメは『カオスマジシャン』です。
大寒波を受けた後に、チェーンディメンションマジックで展開してもよし、ダムドとブリューナクの効果を受けず、
攻撃された場合はオネストで対抗できる、優れものです。
相手のデッキがレベル6シンクロメインで組まれている場合は、この二枚を維持することで確実によけることが
可能になります。(モグライエン除く)

追記:ブリューナクは対象を2枚選択することでカオスマジシャンをバウンスできるそうです。

ただこの3位のデッキはよく組まれており、その状況ではレスキューでライコウとエアベルンから『カタストル』
につなげるのだと想います。

どちらにせよ、アドはこっちがそれで負けてしまいますので後半の切り替えしが厳しいと想われます。
(カオスマジシャンが闇なら…;;)


また、ライオウもオススメです。
相手のダムド、シンクロを止める事が出来、かつオネストの効果も受けられるため、
場に維持しておけば相手のシンクロとダムドを止める事が出来ます。
ただし、墓地にこれだけで4枚モンスターが溜まるため、返しに貪欲でアドを巻き返される可能性もあります。

また、ガイザレスも止められることから、今大会ではかなりの採用率があったようです。
環境の変化とともに、注目を浴びたカードといえます。落ち着きが戻ってきたというところでしょうか。


コンボデッキならば耐えることは可能ですが、相手はこれが主戦軸として動かしているので、
自分の主戦軸がこのスピードに追いつき、かつメタを晴れている状態でなければ勝つことはほぼ不可能といえるでしょう。

さて、次に打たれる前に対策をすることを考えて行きましょう。
この場合は言わずもがな、ゴリ押しでどんどんと攻める戦術をしなくてはなりません。

要するに、大寒波を打たれても展開できない状況にするか、打つことが出来ない状況に持っていけばいいのです。

打たれても展開できない状況とは、マクロコスモスや次元関係が展開されており、
ダムドやそのほか蘇生カードが事故に繋がっている状況にある場合です。
閃光の追放者は光属性、オネストの効果も十二分に発揮でき、再利用もさせません。
(追記:オネストは墓地に送れないと効果が発揮できないそうです。表記ミスすみません;;
ただ、サモンプリーストを割れないのが少々厳しい面があると想われますが(汗

また、ブリューナクを最大限に生かすのも戦術であるため、ハンデスにもろい面もあると想われます。
あくまで憶測ですが、ハンデス、除外、効果封じ、特殊召喚封じ。
これらをメイン軸に捕らえて戦うと善戦できると想われます。

上記内容より、対策を練る場合は
食らう前に攻めるのがいいと想われます。が、そこまでがレシピ見て思いつく対応の限界です。

メインでハリケーン、大嵐、などがあり、かつ黄金棺がないところ、
異次元女や汎用性カードが見えないところを見ると、レスキューをどんどん展開してゴヨウやその他で
ゴリ押しして攻めてくるのでしょう。
しかも、よほど事故がなく、ダムドにつなげやすいデッキになっているのだと想います。


スピード的には

剣闘獣>シンクロダムド>宝札ゾンビ


といった感じでしょうか。


ノーリスクで墓地を肥やし、強力モンスターをどんどん展開するので、
1:1交換していては大寒波で負けが確定することを肝に銘じておく必要性があると想われます。

常に多方面からくるシンクロをなんなく回避し、大寒波を止める事が先決だと想われます。

どのデッキにもいえますが、最も最適な対策は『ミラーマッチ』であることに変わりはありません。
ただ、常に何百人も同じデッキを使っている中でやはり上位に来るためには、
デッキレシピを見た上で今の環境をどう切り抜けるかを見極め、アレンジや調整、プレイングを
身につける必要性があります。


そのためには常にどんな制限や強力カードが出ても、冷静に分析し、弱点を探していくことが
強い、壊れはすでに昔から存在していますし、実際戦えば難なく倒していくデュエリストも多いです。
逆に、どこが強くなって、どこがもろいか、それに今の環境を加えることで、
見えない弱点が見えてくるものです。そういうのも
大切なのかもしれないですね。

メインの攻め方がある程度はわかってもらえる考案になれたかなとは想いますが、
いかがだったでしょうか^^;

あとはこのポイントを削ることを主戦軸に、自分の好きなカードでデッキを組むと
いいと想います。

スキドレと魔封じをいれ、エアーマンや終末を用いてダムルグを即効で
特殊召喚すれば、あとは弾圧を貼れば勝利決定にもなります。

大寒波発動時に弾圧が使用できないので、そこが難点なんですけどね^^;
そこまで踏まえたうえで構築されているのが大会を勝ち抜くデッキというわけです。

40枚+サイド+エクストラ。この中には、何千枚、何万枚のカードの組み合わせから
完璧に対策されているというわけですね><

しかしどんなデッキにも完璧は存在しません。(ドグマブレードも大会には勝てませんでした。)
いつか、また別の視点から光が見えてくるはずです。