●今回の考案●
お久しぶりです、ふるめたです。
今回は融合について考案したいと思います。


言わずもがな、融合は主人公、十代のフェイバリットカードにしてGXにおける象徴。
組み合わせと協力、仲間との結束を表したカードです。


しかしカードゲーム界ではデュエリストは孤独であり、
またカードも単発パワーカードで手札3枚分の融合があっけなく崩壊する世界。


と、今まではなかなかに厳しい環境に立たされていました。
しかし、08.11にアブソルートゼロが登場したことで一変します。

今まで名指しで指定されてきたカードが、
「HERO」+水属性


という、カテゴリーでの指定で表現されるようになりました。
ゆえに、デッキのバランスによってはまず確実に融合をできるようになりました。

これにより融合関連のサポートも活性化します。
融合回収は、素材に使用したモンスターと融合を回収するカード
カテゴリーで分類されたカードをノーコストでサルベージできるようになりました。

そして融合解除。

手札のカテゴリー別最上級モンスター同士を融合し、また一瞬で特殊召喚する
パワーコンボが可能になりました。

昔の下級アタッカーでの殴りあいは消滅し、
確立した戦術にのみ可能な連続攻撃や一撃必殺が各種のジャンルデッキに存在してくるようになりました。


サーチ、サルベージ、特殊召喚。
これらが融合に与えられた最大の魅力であり、戦術です。

手札にきたカードでグッドスタッフに戦うのではなく、
アドバンテージをどんどん使っていきどんどん展開し、

そして後半戦。墓地に眠ったさまざまな条件のカードを駆使してアドバンテージを
リカバリーしていく戦術。

これが、融合というトリガーによって起こる戦術です。


特殊召喚であり手札があればどんどん出せるため、一見強力に見えます。
が、その分「わかりやすいコンセプト」であることも確かです。


特殊な召喚条件の融合モンスターを除き、
必ず通過する道は、「魔法の発動」「融合」「特殊召喚」「モンスター2体以上」です。


ゆえに、このどれかひとつでも相手が重点的につぶしてくる場合、
またつぶされた場合、デッキ全体の機能がそこでストップする可能性があります。


強力で派手なぶん、どんな手札でも融合にもっていけるように構築をしているため、
展開の始まりがある種一定になってしまいます。

特に弾圧や魔法の無効、モンスターの組み合わせがうまくいかないために
デッキが死ぬこともしばしば。

「コンセプトが明確なことによる、弱点」といえます。
動画でもありましたが、「コンセプトがはっきりしている」ことが
勝利へ向かう上で必ず有利に働くとは限りません。
重点的に対策をしてくるヒントを与えていることにもなります。


よって、この融合で戦う際のもうひとつの目的は、
「素材モンスターやそのほかのサポートで弱点をつぶせる構築にすること」
が必要になってきます。

素材の力と最低限のサポートで融合の邪魔をする存在を排除していき、
そしてトドメは融合で決める。

この流れがもっとも理想的な「融合」のコンセプトではないかなと思います。
〜があるから負けたのではなく、〜を乗り越えて勝利したほうが、
いいカレーが食べられるのではないかなと、僕は思いますです。